チベットの仏画タンカを描くスペイン在住の日本人


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キャンバスの布について
少しずつ色を淡くしていって最後は下地の色に消え入るような暈しや、細くしなやかで流麗な線、そして細かい描写、これらを達成するためにとても重要なのが支持体(キャンバス)で、これは白い布にチョーク粉、膠水等を塗りつけて手作りされます。

タンカのキャンバスはチベット語で”レシ”といい、使われる布は多くの場合白い綿100%の布。

ネパールにいた頃は生地屋さんで「タンカ用の布」で伝わるくらい、”タンカならこれ”というある程度決まった布があってそればかり使っていたのが、日本やヨーロッパでいろんな布を目にしては試してみたくて買っているうちに結構な量になってしまって、今ではタンカの制作はまず布選びから。



 
下の画像のように、一口に白い布と言っても厚みや色合いは様々。
 

ネパールで普段使っていたのは向かって左から二番目の布。
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