チベットの仏画タンカを描くスペイン在住の日本人


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モロッコ産 藍 試し塗り
以前のエントリーで書いたモロッコのお土産にもらった藍を試し塗りして、他の藍と色合いを比較。



向かって左から少しずつずらして重ね塗り。
支持体はタンカのキャンバス。

インディゴの”水溶き”と書いてあるものは、水のみでインディゴを溶いたもの。対して”膠溶き”は膠溶液で溶いたもの。
これは、色合いの確認というより定着力の確認用。

モロッコの物はインド産よりずっと鮮やかで、水干絵の具の藍と比べても少しばかり鮮やかな感じ。
ネパールのものよりは落ち着いた感じ。 ちなみにこのネパールのインディゴは天然のものではありません。

そういえば、以前日本画の画材屋さんから、藍は合成でも良くできていて、化学組成も同じ(か、ほぼ同じ?)と聞いたことを思い出しました。
 
次に、色の違いをより分かりやすくするために同じ画像の明度を上げてみたのが以下の画像。



これを見ると、モロッコのものは水干の藍よりもずっと鮮やかな青だとわかる。またネパールのものと比べると、特に色の淡い部分を見るとネパールのものがずっと淡い澄んだ青に見える。


インディゴはタンカでは非常に広範囲に使われる色の一つなので、インディゴの色合い一つで完成したタンカの印象が大きく変わるほど。

明るめと暗めの二種類のインディゴを用意して、使用する部分によってうまく使い分けができれば一番良いけども、一種類だけを濃度だけを変えて使用する場合でも、選択肢があるのであれば慎重に選ぶことをお勧めします。


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