チベットの仏画タンカを描くスペイン在住の日本人


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”21尊ターラー” 〜その38 金泥の研磨〜
金泥を塗った部分を研磨して輝きをだしていきます。


 
磨く部分は主に装身具や供物の一部で、絵師によっては岩に描いた金泥の線描きや光背内の波線も磨いて光沢を与える人もいます。


磨く前はこういうのが、、、



こうやって丁寧に磨いていくことで、、、
 

こうなります。

金泥を磨く道具に関しては以前のエントリーにあるので参照にしてください。〜”金泥を磨く” 2011年4月2日〜


白いターラーも、




こんな感じに。


雲の縁取りを金泥で施したりもします。


 
「画家たるもの”金”を用いずに金を表現すべき」とも聞いたことがありますが、これはタンカには当てはまりません。
タンカにはしっかり純金を使います。
 
タンカに純金という高価な材料を使用するのは、尊格の神々しさを表現する方法の一つではあるけれども、同時に尊格への供物であると考えられます。
 
以前壁画の制作をしたときに、壁画の制作依頼者から渡される純金泥とは別に絵師自らが高価な純金泥を購入して壁画制作に使用したり、購入した純金泥を絵師に渡して壁画に使うように頼む人がいました。
 
壁画制作を随喜し、高価な金泥を布施して壁画に使用してもらうことで尊格を供養し”徳”を積みたいという気持ちです。
 
タンカを制作する全ての作業段階においてこういった認識から心を離さずにいることで、信心や敬いの心が深まりタンカの制作自体が「徳を積む」という修行として成り立つことができるのだと思います。
 


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