チベットの仏画タンカを描くスペイン在住の日本人


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救度仏母多羅二十一尊の図像冊子

以前よりお伝えしていた冊子がやっと出来上がり、完成品が数冊スペインにも届きました。

まず表紙。

主尊が緑色なので表紙も緑で、、、という考えもあったのですが、最終的に選んだのは赤。

 

ベタ塗りの赤ではなく、タイトル部分の箔の金色が映える深い赤でとても気に入っています。

 

タンカと同じように金色が綺麗に輝いています。

さてページの内容ですが、救度仏母多羅二十一尊礼賛経はチベット仏教において宗派を超えて広く親しまれている経典で、多羅仏母の21体の変化身をそれぞれ礼賛する二十一首の詩で成り立っています。

今回の冊子では、各ページに一尊の多羅仏母のカラーイメージとチベット名、その多羅尊を礼賛する四偈のチベット語の詩、その読み方のカタカナ表記、そして日本語訳を併せて掲載し、お経を読む際にページを開いたままの状態で置くことができるようにリング製本としました。

 

冊子に使用したターラ二十一尊のタンカの原画は天然石の本当に美しい色で彩色されていて、制作の時に凄く慎重に選んだ色なので複製画の制作と同様に今回もカラーページの色にはとても気を使いました。(パソコンの画面ではなかなか伝わらないのですが)

 

因みに、今回の冊子も前回の複製画の制作の時にもお世話になったのが、長野県のPRARTという会社です。

複製画制作の時のこともこのブログでいつか書こうとは思ってはいますが、あれやこれやと本当に細かいところまで注文を付ける、”面倒な客No.1(だと思う)"のこちらの要望にしっかりと対応してくれてそれ以上の仕事をしてくれます。高品質の複製画の制作を考えている方、是非どうぞー。

 

印刷以外にもう一つ自分ではどうしても手におえなかったのが翻訳。

チベット語の読み書きができるのと、その翻訳ができるのとは全くの別物。特に今回のような詩の形態をとった経文の訳は正しいだけでなく、美しくないと。

今回の冊子で使わせていただくことができたのは、チベット仏教布教協会(ポタラ・カレッジ)の齋藤保高先生の訳です。

格調高く、美しい訳ですが難解になりすぎない素晴らしい訳を使うことができてとても嬉しく思っています。僕自身、訳を何度も読んで非常に勉強になりました。本当に有難うございました。

そしてチベット語表記の文法上の細かい部分に悩んでいた時に、海外での移動・滞在中だったにも拘らず的確なご指示を下さった二チャン・リンポチェ先生に心からお礼を申し上げます。

今回の冊子は仏教修行で日常的に使ってもらうことも考えて作ったもので、通常の書籍のようにまえがきやあとがきといったものはないのでここでお礼を述べさせていただきます。

冊子の購入ですが、一般の書店での流通には乗せていないので、今のところ東京曙橋のチベットレストランタシデレか神田のポタラ・カレッジで購入いただけます。美味しいチベット料理を食べに行くついでに、または仏教の講習を受けに行った際に是非一度ご覧下さい。

ネットで注文、購入希望の方はこちらのオンラインショップからお願いします。



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