チベットの仏画タンカを描くスペイン在住の日本人


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"デワチェン" 複製画

去年描き上げた”デワチェン”の複製画を制作しました。

地元マラガには高性能なスキャナを持っているところがないようなので、今回もスキャニングは遥々バルセロナで。


卓球台みたいな超巨大スキャナです。

以前依頼した超拡大版のヴァジュラ・ヨギニの複製画(色校正途中のもの)が印刷見本として今も使われていました。

ヴァジュラ・ヨギニのスキャニングの投稿はこちら

今回のデワチェンの複製画は、いつも通りの原画と同じものに加えて更に二種類作ってみました。

まずは原画に忠実な一枚。(クリックで拡大画像)

二枚目は、チベットではよく知られている八吉祥文様”タシ・タギェ”を並べたもの。

原画の持つ静かで広がりある雰囲気を壊さないように、それぞれの文様は淡い色の円の中に線のみで表現されています。


宝瓶 ”ブムパ”


法螺貝 ”トゥン”

”デワチェン”自体はチベット色を強く感じさせる作品ではないのですが、タシ・タギェを並べることで一気にチベットっぽくなりました。

そして三枚目は更にチベット色を濃くしたもので、上記のタシ・タギェの中央に”デワチェン”、つまり極楽浄土をおさめる阿弥陀仏を配置しました。阿弥陀仏はチベットの伝統に沿った体色の赤い僧形のものです。

1⇒2⇒3と順番に仏教的な雰囲気が強くなり、三枚目のように尊格が描かれている場合はタンカを飾る場所を選ぶ際にも慎重になりますが、通常のタンカとは違った横長の作品というのは案外飾りやすいのではないかと思います。

最後に友人が”デワチェン”の複製画をとても良い雰囲気に額装した写真を送ってくれたので額装の良い一例として紹介したいと思います。

 

画像を送ってくれた友人もタンカ絵師で、ネパールのツェリン・アートスクールを卒業し、現在は香港でタンカの学校Munsel Thangka School of Artを運営・指揮しています。

 

”デワチェン”の複製画はオンラインショップではまだ販売していませんがご購入希望の方はメールまたはFacebookページからお気軽にご連絡・ご質問ください。



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