チベットの仏画タンカを描くスペイン在住の日本人


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基本的に自分が欲しい物

日本&香港での一か月から帰宅して、ゆっくりする間もなく急遽決まってフランス行き、、と珍しく忙しい夏です。

結構長い間筆を持っていないので、そろそろまたじっくりと腰を据えてタンカを描く日々を過ごしたい気分ですがその前に今回はAtelier NISHIからの新商品の紹介です。

実は今回の商品は日本に行く前に既に完成していたのですが、ワークショップの準備でお知らせをする時間が取れずじまいでした。

アイデア自体はもう数年前からあって、実際に制作しだしたのも随分前なんだけれども相変わらずだらだらと遅いスペインの仕事の進みっぷりのせいで大変な時間がかかってしまいました。

仕事が遅いだけならいいのだけれども、試作品完成の後でこっちに何の確認もなしに材料やデザインを勝手に変えたり、途中で面倒くさくなって仕事を投げ出されたり、、といろいろと苦労がありましたがなんとか完成しました。

完成したものはこちらです。

仏像の後ろに置く光背です。タンカに描くデザインそのままで作ってみました。

斜めから見るとこんな感じの衝立てのような感じです。

 

仏の身体から放たれている光明は仏の特徴とされる三十二相八十種好にも数えられ、タンカにも描かれるし、下の画像で見るように大きなお寺に安置してある仏像にも必ずあります。

それなのに個人でよく購入されるような仏像にはその光背が用意されていないのです。

チベット仏教を修行・勉強されている方のところには大なり小なり仏壇があって、そこには仏像やタンカ、高僧の写真などが並べられています。そしてそういった個人の仏壇にある仏像の多くはネパールで作られる金属製のものがほとんどなのですが、なぜかそれらの仏像には光背が用意されていない、ということで制作したのが今回の光背です。

 

仏像の寸法に合わせて光背もサイズを変える必要がありますが、今回は実際にこちらでサイズが合うかどうかを確認できた仏像の寸法をもとにSmall, Medium, Largeの3つのサイズの光背を用意しました。

この三つのサイズには合わない仏像も沢山あるかとは思いますが、個人の仏壇にある仏像には今回のSmallかMediumサイズの光背が合う寸法のものが多いと思います。

例えばこちらの観音菩薩像。

非常に美しい仏像なのですが、やはり光背がありません。

 

他の仏像と一緒に仏壇に飾っている状態がこちらです。

 

ここに今回の光背を設置してみます。

 

 

どうでしょうか?

仏壇で隣にある緑多羅仏母像にも光背を付けてみます。

元々美しい仏像ですが、光背があると更に神々しく荘厳されます。

これに見慣れてしまうと上の画像のように光背のない仏像を見ると何か物足りない気さえしてしまいます。

因みにこの観音菩薩像は高さが22.5cm、多羅仏母像は15.7cmでそれぞれMediumサイズとSmallサイズの光背を使っています。

 

この画像は頭光(頭の部分の後光)の裏側ですが、頭部分と身体部分の後光は接着されてなくて、薄い磁石で着くようになっています。なので仏像に合わせて頭光の高さをある程度は調整できるようになっています。

多羅仏母の図像付き経典冊子やA4サイズのタンカ複製画など、相変わらず自分や自分の身近な人の欲しい物を前提に制作していますが、今回の光背は既に我が家の仏壇にはもうなくてはならないものとなっています。

興味のある方は光背に合う仏像の寸法等の詳しい情報をオンラインショップで公開しているので是非ご確認ください。

【仏像用光背】⇒Atelier NISHI 〜Online Shop〜

 



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