結構長い間筆を持っていないので、そろそろまたじっくりと腰を据えてタンカを描く日々を過ごしたい気分ですがその前に今回はAtelier NISHIからの新商品の紹介です。
実は今回の商品は日本に行く前に既に完成していたのですが、ワークショップの準備でお知らせをする時間が取れずじまいでした。
アイデア自体はもう数年前からあって、実際に制作しだしたのも随分前なんだけれども相変わらずだらだらと遅いスペインの仕事の進みっぷりのせいで大変な時間がかかってしまいました。
仕事が遅いだけならいいのだけれども、試作品完成の後でこっちに何の確認もなしに材料やデザインを勝手に変えたり、途中で面倒くさくなって仕事を投げ出されたり、、といろいろと苦労がありましたがなんとか完成しました。
完成したものはこちらです。
仏像の後ろに置く光背です。タンカに描くデザインそのままで作ってみました。
斜めから見るとこんな感じの衝立てのような感じです。
]]>
※お陰様でワークショップは満席となりました。ありがとうございます。日本でも多くの方がタンカに興味を持っていると知ってとても嬉しいです。
以降のお申込みはキャンセル待ちとなります。
金曜日の講座はまだお席があります。タンカを習ってみたい方、また既に習っている方を励ますために(笑)西 洋児が初めて描いたタンカの画像なども用意しています。皆様のご参加を心よりお待ちしています。(2019年5月27日追記)
来月6月から7月にかけて1か月ほど一時帰国します。なかなか帰国することができず、4年ぶり?くらいの帰国です。
そして今回は帰国期間中にタンカの講座とワークショップを開催することになりました。以前から、次回帰国時には!と誘っていただいていた企画で、やっと、という感じです。
場所は東京曙橋のチベットレストラン タシデレにて、6月28日(金)、29日(土)、30日(日)の3日間です。
初日の28日はタシデレ特製ディナープレートを味わいながらの講座となります。講座でお話しする内容は未だにいろいろと思案・準備中なのですが、いくつか予定しているものをイベント告知のフライヤーに記載したので参考にしてください。
タンカを描き始めたのは、ネパールではまだまだインターネットも普及していなくて、デジタルカメラも持っていなかったもう20年以上前のことで、そのころの写真やネガをガサゴソと出してきて確認しながら現在スペインで準備中です。
よく聞かれる、タンカ絵師になった経緯なんかも含めていろいろと話したいと思います。
土曜日と日曜日の午後のワークショップでは、テーマを“花”として蓮の花を描きます。
花、中でも蓮の花は仏教に深く関係するモチーフで、多かれ少なかれタンカの中には必ずと言っていいほど描かれています。
今回は週末の午後の時間を使って、この蓮の花をチベット伝統のカルマ・ガディ派というタンカの一流派の描き方で描いていただきます。
実際の作業としては、こちらで用意した蓮の下絵を色紙にトレース、それに下塗りをして線を描き起こし、暈し(ぼかし)を施していただきます。作業段階で言えばこれだけなのですが、作品の良し悪しを大きく左右する線描きや、細かい線で作り出す暈しの作業はタンカを描く上で欠かせない技法なので、作品を仕上げる、と言うより、技法を身につける、といったつもりでじっくりと取り組んでいただきたいと思います。
]]>円形に平坦に塗った色の上に暈しを加え、そこに身体から発せられる光線のように純金泥の極細い線を描き込むシンプルなものから、光背の外側部分に渦巻き状の模様やそこに宝珠を加えたもので更に美しく飾ることがあります。
金色の”パタ”で飾られた光背を描いた仏陀釈迦牟尼のタンカ。
その渦巻き状の模様は”パタ”と呼ばれ、形状が似ていることから”海獣マカラの尾の模様”と呼ばれることもあり、通常は同じようなパターンで描かれたパタをいくつか並べて尊格の光背を飾ります。
尾に金色の”パタ”を持つ海獣マカラ
(image from Himalayan Art Resourses)
今回は同じような二枚のタンカを、通常の彩色方法とツァクリのような小ぶりなタンカに用いられる薄塗り彩色方法の二種類で制作しました。
まずは通常のタンカの彩色同様に、各部分に暈しを施す下地になる色を平塗りしたもの。
画像では、平塗りのあとで線を描き起こした状態です。暈しは、供物の宝珠の炎と光背の薄い水色への外側からの白い暈しのみが施されています。
]]>食べ物なんかをつい放置しておいたらすぐに大量発生。
まぁ、その辺を這っているだけならいいのですが、体にも這い上がって来るわ噛みつくわでなかなか困ったものです。もちろん制作真っただ中でも遠慮なしです。
集中して細い線をスーーーっと引いていると、脚がモゾモゾと。くすぐったいと言うか痒いというか。でも引いている最中の線からは手も目も離せないので我慢して作業に集中。むやみに触れると殺してしまうので、線を一旦引き終えてから息を吹きかけて退散してもらい作業再開。
暫くすると、同じ蟻だか別のだかはわからないけれどもまたモゾモゾとやってくる。我慢して線を引き、その後退散してもらう、、、を繰り返すんだけれども、たちの悪い奴だとやたらと噛みついてくる。
制作していると足のあたりがモゾモゾするので「あ、また来たな、、」と思いながらも制作続行。そうしていると、そのうちにチクーーっと噛みついてくる。しかも一度噛んだらなかなか離さない。線引きの最中だと「痛っ!!」っとか反応もできず、その痛みに耐えながら心を無に、、、はできないまでも集中力を保ってスーーっと線を引き終える。見てみると普通よりも小さい蟻が力いっぱい噛みついてほぼ逆立ち状態。息を吹きかけた程度では離れてくれないので、筆の先でちょこっと触れて退散してもらいます。
今回の投稿は、毎日暑い中こんな感じで集中力と忍耐を試されながら制作したタンカの紹介。
2作ありますが、どちらもユム・チェンモを主尊にギャジンとツァンパの立像。日本語だと般若仏母に帝釈天(インドラ)と梵天(ブラフマー)、、、かな。で、どちらもほとんど同じ構図。違うのは彩色方法。
1枚は通常のタンカと同じように彩色し、もう1枚はもっと薄塗りで彩色します。ツァクリと呼ばれる儀礼用の絵札をはじめ、小さなサイズのものを彩色する時によく使われる彩色方法です。もちろん使用する絵の具はどちらも天然の岩絵の具がメインです。
まずは下描き。
一面四臂の女尊です。
向かって左に梵天。手には法輪。
右側には帝釈天。手には法螺貝。
]]>複製画の元となるタンカのサイズが小さい等の理由で今まで複製画の販売をしていなかったタンカを含めた全20作品を、A4用紙に納まるサイズの小型の”S-size 複製画”としてお手頃な価格で販売開始いたしました。
]]>
地元マラガには高性能なスキャナを持っているところがないようなので、今回もスキャニングは遥々バルセロナで。
卓球台みたいな超巨大スキャナです。
以前依頼した超拡大版のヴァジュラ・ヨギニの複製画(色校正途中のもの)が印刷見本として今も使われていました。
今回のデワチェンの複製画は、いつも通りの原画と同じものに加えて更に二種類作ってみました。
]]>お買い求めはAtelier NISHI オンラインショップまたは東京曙橋のチベットレストラン&カフェ・タシデレでお願いします。
]]>以前に公開済みのものと重なるものもありますが、徐々に増やしていくのでよろしくお願いします。
https://www.instagram.com/yoji.nishi/
]]>
ハイシーズンとはうって変わって、人気も少なくしみじみと美しい夕暮れの南スペイン・マラガより久々の更新です。
Facebookの方でも書いたのですが、いつも作品撮影に使っているカメラ(古いけど作品撮影にしか使わないから実際にはほとんど使っていないのに)が急に故障してしまったり、年内に完成させるために制作に少しでも時間をまわしたかったりということで制作の途中報告ができないまま”蓮池”を描いた作品が完成してしまいました。
イメージは阿弥陀仏の浄土、チベット語だとウパメ・キ・シンカム、もしくは極楽浄土デワ・チェンです。
広大な仏国土の蓮池には赤、白、青、黄色、紅と色鮮やかで大きな蓮の花が沢山咲き、その葉も活き活きと生命力に溢れ、虫食いだとかしおれたものは一つもありません。
]]>ある日、オーガニックショップ"La Tsampa"に飾ってもらっていたグル・パドマサンバヴァのタンカを見てとても気に入ったというベルギー人のBさんがタンカの注文をお願いしたい、と訪ねてきました。
グル・パドマサンバヴァ
Bさん、小さな紙にプリントアウトした画像を差し出しながら
「注文したいタンカは少し特別なものです。こういう感じのものを描いてもらいたのですができますか?」
差し出された画像を見ると僧形の尊格が玉座に座っている絵がプリントされていて、両手で定印を結んでいることと玉座に孔雀が描かれていたことから阿弥陀如来と判断してBさんに質問。
西洋児「この見本の画像通りに描くのですか?」
Bさん 「いえ、これを参考によりよくして描いてください。」
西 「色は、、」
Bさん「色もこのプリントに近い感じでお願いします。」
西「チベットでは阿弥陀如来の体は赤い色ですが、赤くしても良いですか?」
Bさん 「それは困ります。体の色は肌色でお願いします。」
]]>
阿弥陀仏の極楽浄土にある池を満たす水は八つの功徳、つまり八つの優れた特性を持つとされています。
他にも渇きをいやす、感覚を豊かにする、腹を満たす、、とかいろいろと異なる説があるみたいですね。
そんなこと考えて制作してたら池の水の青が結構派手目に。
これでもかなり彩度の低い群青と藍で塗ったんだけど、蓮の葉には本当に彩度の低い色を使ってるから。
ま、色の明度(明るさ)とか鮮やかさ(彩度)は他の部分との比較でいくらでも変わるし、この先使う色が彩度の高いものになるから最終的には水面だけ浮いて見えることはない、、、と期待してます。
]]>
今住んでいるところから車で2時間くらい。
街の建物の間からは、スペインの国立公園にも指定されているシエラネバダ山脈が見えてネパールを思い出させます。
綺麗な街並とおいしい料理で久々の休暇を満喫した後は、しばらくぶりに制作を再開。
前に混色した絵の具を溶きなおすことから始めます。
蓮の葉の彩色用に少しずつ異なる色合いの緑を数種類作ったのが、乾燥してしまってどれがどの色かわからない。
乾燥すると染料と顔料が分離してどの緑も同じに見えてしまう。
七種類もあるのに全部ほとんど同じ、、、インド人の表現を借りれば"Same same, but different"
仕方がないので全部溶きなおして色を確認することにします。
前回作業終了後に膠抜きをせずに置いておいたのでカチカチに固まっています。土系顔料と染料を混ぜて作った色なので、膠抜きしたら土系の顔料はともかく染料は流れてしまので仕方がないです。
溶きあがった器の置き場所は窓際にあるヒーターの上。
冬場の作業で絵の具が冷えると膠分が固まって塗りにくくなるので、それを避けるのにヒーターの上が丁度いい。
調理用のヒーターだと熱すぎてすぐに水分が蒸発してしまうし、器も熱々になってしまう。
チベットではヤギの糞を火にくべたものを利用するらしいけど、今は電気かなぁ。
葉の裏側用にもう一色作らないと。
]]>山の中腹にある白い村ミハスは、小さいながらも美しいところで観光地としても結構有名。日本からは遠いけど、日本人も結構見かけます。
画像はミハスにある役場。結構洒落た建物で、空の青さと建物の白さが良い感じです。
この辺をウロウロしているときに日本からメッセージ。
東京のチベットレストラン・タシデレからでした。
今日23日はタシデレは貸切りで、アジャ・リンポチェをお迎えしてのお食事会だということです。
アジャ・リンポチェはモンゴル人で、チベット仏教ゲルク派の創始者ジェ・ツォンカパ大師の父アジャ・リンポチェ(Arjia Rinpoche)8世の転生活仏。現在はアメリカ在住ですが、亡命前はクンブム寺の僧院長。
前回紹介した「救度仏母ターラ二十一尊の図像」冊子をご覧いただきお褒めの言葉も頂いた、ということでタシデレの奈津子さんが写真を送ってくださいました。
タシデレの店長ロサンさんも一緒。
最近日本でチベット関係、盛り上がってますよね。そろそろ一時帰国したいところです。今年、、、はもう少ししかないから、来年こそは必ず日本に行きたいと思っています。
そういえば明日はクリスマス・イブ。しかも土曜日。
皆さん、楽しい週末をお過ごしください!!
]]>まず表紙。
主尊が緑色なので表紙も緑で、、、という考えもあったのですが、最終的に選んだのは赤。
ベタ塗りの赤ではなく、タイトル部分の箔の金色が映える深い赤でとても気に入っています。
タンカと同じように金色が綺麗に輝いています。
さてページの内容ですが、救度仏母多羅二十一尊礼賛経はチベット仏教において宗派を超えて広く親しまれている経典で、多羅仏母の21体の変化身をそれぞれ礼賛する二十一首の詩で成り立っています。
今回の冊子では、各ページに一尊の多羅仏母のカラーイメージとチベット名、その多羅尊を礼賛する四偈のチベット語の詩、その読み方のカタカナ表記、そして日本語訳を併せて掲載し、お経を読む際にページを開いたままの状態で置くことができるようにリング製本としました。
]]>以前のサイトよりは、タンカの細かい描写も見てもらえるような画像も増えてます。 今のところパソコン用の構成になっていて、スマホ対応はまだ先になりますが宜しくお願いします。
不具合あれば連絡いただけると助かります。
以下の画像クリックでどうぞ。
]]>キャンバスがいつもより黄色味が強く濃いめの色だからか、最初思ったような色が全然作れずに随分時間を無駄にしてしまいました。
この葉の部分、元々は水彩画のような感じであっさりと薄塗りで済ませようと思って藍と藤黄だけで彩色したけども、どうも弱すぎて結局染料系のみでのあっさり彩色は中止。
ただ彩度を抑え気味にしたいので、岩絵の具はここでは使わずに土系の顔料中心。
黄土各種、緑土と藍、藤黄。
線描きが終わったときはこんな感じでした。
]]>更新が遅れてしまったので少し前の話になりますが、冊子に使っている文字の”アウトライン化”というのでつまづいていました。
この”アウトライン化”というのは、例えば上の一枚目の画像のような文字を、二枚目の画像のように縁取りしたデータにすることで、AdobeのIllustratorというソフトを使えば簡単にできる、、、はずの作業だったのに、そう簡単にはいかずに苦労しました。
自分の経験不足もあるけれども、今回の一番の原因は
❛❜Adobeのソフトではチベット文字が正しく表示されない!❛❜
ということにありました。
]]><shechen.org>
タンカはネパールのお土産屋でツーリスト相手に人気の商品の一つで、カトマンズのツーリストエリアのそこかしこにタンカの工房や教室が並ぶ。しかしそういった場所のほとんどでは本当にしっかりとした技術を身に着けることはできない。そして例え運よく良いところが見つかっても”描く技術”しか学ぶことはできないし、もともとそれが最終目的になっている。
どの工房も教室も、うちは本物とか伝統的という宣伝をしているのだけれども、実際に本物を描いているところはごく少数に思われる。そして例えどんなに綺麗なタンカを制作していたとしても技術のみではタンカの大事な部分が欠けていると言わざるを得ない。酷いところになると、どう見ても俗人の剃髪もしていないネパール人絵師にチベット仏教の僧衣を着せた画像をホームページに掲載して、自分たちの描くタンカの正統さを売り込んでいるところまである。
]]>タンカの特徴の一つとして、美しいグラデーションで陰影を施す”ダン”とよばれる技法があります。
他の主な色が鉱物を砕いた顔料で彩色されるのに対し、この”ダン”に使うのは染料。
”ダン”にはいくつか異なる技法がありますが、今回紹介する染料を使う場合は主に二種類。
無数の”線”で描くか、同じく無数の”点”で施すやりかたです。
僕の場合は、1人目のカルマ先生には点でのダンを習いました。その後、シェチェン寺のクンチョク先生から線でのダンを学び、その際にクンチョク先生から”うちの伝統では点でのダンはやらない”と言われて、それからは”線”だけでやっています。
濃淡をコントロールしながら、細かく短かい線を無数に描き込んでグラデーションを作ります。
タンカに使うキャンバスは特殊で、絹や紙とはまた違った水の吸収の仕方をするので、日本画や水彩画のように湿らせておいた画面に色を滲ませてぼかすといった技法は使われません。
来る日も来る日もチクチク、チクチクと細かい線を描き込むことで、少しずつ作業を進めていきます。
慣れればそれほど気を使う作業ではないので工房等では弟子の仕事の一つなのですが、空のような大きな部分だと作業の進展があまり感じられず、淡い部分に濃い線や点を入れてしまうとそれまでの苦労が水の泡。その修正が大変なので初心者の方はここで挫折する人が結構います。
忍耐が必要とされる作業ですが、この辺りもタンカの制作が仏教修行なんかと結び付けられる理由の一つかもしれません。
ダンを施す部分の大きさにもよりますが、最初にうちは空だけで数日から一週間、と考えて作業にあたったほうが気持ちにゆとりを持って制作できるので良いと思います。
1.インディゴ
色としては、まず一番よく使われるのがインディゴ、日本でも良く知られている藍です。 チベット語では”ラム”といいます。
二枚目の画像はネパールで広く使われているインディゴ。
仕方なくスマホ回線でブログ更新。
なんとかFacebookページは、ネットに繋がっていた間に公開することができたのでFacebook上での投稿はプライベートと仕事分けるようにしたいと思っています。
Facebookページの方ではこのブログに書くこと以外にも、主にタンカやチベット関係の投稿をできればと思っています。一度覗いてみてください→https://www.facebook.com/TibetanThangka.KarmaGardri/
さて制作の方ですが、今回は蓮池が大部分を占める構図なので蓮を沢山描いています。
タンカでも背景や供物、衣の文様などに蓮はよく描きますが、タンカに描かれるものは多くの場合あまり写実的ではなくデザイン的です。
]]>、、、という始まりでブログの更新をするはずが、インターネットの接続不良で早くも三週間近く。ネットの接続はいまだに回復していないけれども、スマホの方はつながるのでそれを使って更新。
今日も良い天気の中、仏教センターの買い出しでオーガニック市場に来ています。(これももう二週間ほど前の話ですが)
この市場は毎週末に場所を変えて開かれる市場で、野菜、果物、パン、蜂蜜、オリーブオイル、チーズなどのお店が出ていて朝からいつも賑わっています。
僕らがいつも一番多く買うのがリンゴ。 いつも50個くらいは買います。
以前(ものすごい前の話ですが)なら風邪をひいても何か精のつくものを食べて、ビールをギューッと飲んだ後で、服、帽子、靴下等々をいっぱい着込んで、その格好で重ねた布団の中で頭まですっぽり入って一寝入り。大汗をかいて目が覚めたら体を拭いて、楽なものに着替えて一晩寝る、、というやりかたで治していたけど、もうそういう無茶も出来ない年齢です。お医者さんもそういう無茶はやめましょうと言っていました(笑)
力仕事もなく、暑さ寒さの中を歩き回ることもなく、部屋で座ってするタンカ絵師の仕事は少しぐらい体調が悪くてもできます。
座り続けて腰が痛い、、、とか、目が疲れた、、ということ以外は肉体的には楽な仕事です。
が、風邪をひいてしまうとやはり仕事に差し支えます。
]]>最近はずっと雲のぼかし。
雲、雲、雲、、、
ようやくタンカ上半分の雲へのぼかしが完了。
この像は樹脂でできていて堅牢でよくできているが、細かい削り残された部分が多いのでこれを彩色前に取り除く必要がある。
]]>