チベットの仏画タンカを描くスペイン在住の日本人


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サイトリニューアル

実際に原画を見てもらう機会があった方から、
「実際の原画とサイトで見るのとでは全然違うねー。」
とか
「凄い!細かいなー!! サイトでは全然わからんな!」
と言われることが以前から度々あったのでサイト、新しくしました!

以前のサイトよりは、タンカの細かい描写も見てもらえるような画像も増えてます。 今のところパソコン用の構成になっていて、スマホ対応はまだ先になりますが宜しくお願いします。

不具合あれば連絡いただけると助かります。

以下の画像クリックでどうぞ。

〜タンカ絵師 西 洋児〜



蓮池 2 

なんだかんだと落ち着いて絵を描けない日が多いこの頃ですが、なんとか蓮池の方も葉の彩色が大体終わりました。

キャンバスがいつもより黄色味が強く濃いめの色だからか、最初思ったような色が全然作れずに随分時間を無駄にしてしまいました。

この葉の部分、元々は水彩画のような感じであっさりと薄塗りで済ませようと思って藍と藤黄だけで彩色したけども、どうも弱すぎて結局染料系のみでのあっさり彩色は中止。

ただ彩度を抑え気味にしたいので、岩絵の具はここでは使わずに土系の顔料中心。

黄土各種、緑土と藍、藤黄。

線描きが終わったときはこんな感じでした。

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21尊ターラ礼賛経冊子〜Adobeとチベット語〜 

久しぶりの21尊ターラの冊子の制作報告です。

更新が遅れてしまったので少し前の話になりますが、冊子に使っている文字の”アウトライン化”というのでつまづいていました。

この”アウトライン化”というのは、例えば上の一枚目の画像のような文字を、二枚目の画像のように縁取りしたデータにすることで、AdobeのIllustratorというソフトを使えば簡単にできる、、、はずの作業だったのに、そう簡単にはいかずに苦労しました。

自分の経験不足もあるけれども、今回の一番の原因は

❛❜Adobeのソフトではチベット文字が正しく表示されない!❛❜

ということにありました。

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タンカ教本

僕が通っていたネパールのツェリン・アートスクールでは、タンカを描く技術だけでなく、タンカ絵師として知っておくべき仏教の基本的な教えや歴史、タンカの歴史、チベット語やレンツァ文字、そして曼荼羅の制作までも学ぶことができる。

<shechen.org>

タンカはネパールのお土産屋でツーリスト相手に人気の商品の一つで、カトマンズのツーリストエリアのそこかしこにタンカの工房や教室が並ぶ。しかしそういった場所のほとんどでは本当にしっかりとした技術を身に着けることはできない。そして例え運よく良いところが見つかっても”描く技術”しか学ぶことはできないし、もともとそれが最終目的になっている。

どの工房も教室も、うちは本物とか伝統的という宣伝をしているのだけれども、実際に本物を描いているところはごく少数に思われる。そして例えどんなに綺麗なタンカを制作していたとしても技術のみではタンカの大事な部分が欠けていると言わざるを得ない。酷いところになると、どう見ても俗人の剃髪もしていないネパール人絵師にチベット仏教の僧衣を着せた画像をホームページに掲載して、自分たちの描くタンカの正統さを売り込んでいるところまである。

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タンカのぼかしに使われる色材

タンカの特徴の一つとして、美しいグラデーションで陰影を施す”ダン”とよばれる技法があります。

他の主な色が鉱物を砕いた顔料で彩色されるのに対し、この”ダン”に使うのは染料。

”ダン”にはいくつか異なる技法がありますが、今回紹介する染料を使う場合は主に二種類。

無数の”線”で描くか、同じく無数の”点”で施すやりかたです。

僕の場合は、1人目のカルマ先生には点でのダンを習いました。その後、シェチェン寺のクンチョク先生から線でのダンを学び、その際にクンチョク先生から”うちの伝統では点でのダンはやらない”と言われて、それからは”線”だけでやっています。

濃淡をコントロールしながら、細かく短かい線を無数に描き込んでグラデーションを作ります。

タンカに使うキャンバスは特殊で、絹や紙とはまた違った水の吸収の仕方をするので、日本画や水彩画のように湿らせておいた画面に色を滲ませてぼかすといった技法は使われません。

来る日も来る日もチクチク、チクチクと細かい線を描き込むことで、少しずつ作業を進めていきます。

慣れればそれほど気を使う作業ではないので工房等では弟子の仕事の一つなのですが、空のような大きな部分だと作業の進展があまり感じられず、淡い部分に濃い線や点を入れてしまうとそれまでの苦労が水の泡。その修正が大変なので初心者の方はここで挫折する人が結構います。

忍耐が必要とされる作業ですが、この辺りもタンカの制作が仏教修行なんかと結び付けられる理由の一つかもしれません。

ダンを施す部分の大きさにもよりますが、最初にうちは空だけで数日から一週間、と考えて作業にあたったほうが気持ちにゆとりを持って制作できるので良いと思います。

 

1.インディゴ

色としては、まず一番よく使われるのがインディゴ、日本でも良く知られている藍です。 チベット語では”ラム”といいます。


二枚目の画像はネパールで広く使われているインディゴ。

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蓮池

何もしていないのに回復したインターネットへの接続は何もしていないのにまた途切れてしまいました。

仕方なくスマホ回線でブログ更新。

なんとかFacebookページは、ネットに繋がっていた間に公開することができたのでFacebook上での投稿はプライベートと仕事分けるようにしたいと思っています。

Facebookページの方ではこのブログに書くこと以外にも、主にタンカやチベット関係の投稿をできればと思っています。一度覗いてみてください→https://www.facebook.com/TibetanThangka.KarmaGardri/

 

さて制作の方ですが、今回は蓮池が大部分を占める構図なので蓮を沢山描いています。

タンカでも背景や供物、衣の文様などに蓮はよく描きますが、タンカに描かれるものは多くの場合あまり写実的ではなくデザイン的です。

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タンカ絵師と健康 1

先週から崩していた体調もようやく良くなってきました。お見舞いのメールやメッセージをいただいた方々、本当にありがとうございました。

、、、という始まりでブログの更新をするはずが、インターネットの接続不良で早くも三週間近く。ネットの接続はいまだに回復していないけれども、スマホの方はつながるのでそれを使って更新。
 

今日も良い天気の中、仏教センターの買い出しでオーガニック市場に来ています。(これももう二週間ほど前の話ですが)

この市場は毎週末に場所を変えて開かれる市場で、野菜、果物、パン、蜂蜜、オリーブオイル、チーズなどのお店が出ていて朝からいつも賑わっています。
 


今回はこういう傘みたいな大きな木のある広場で。

 

僕らがいつも一番多く買うのがリンゴ。 いつも50個くらいは買います。


今回風邪を引いたときも、リンゴのすりおろしたのが本当においしかったです。オーガニックなので皮ごと。世界中どこで食べても同じ味のものは海外で体調を崩した時に本当に助かります。


以前(ものすごい前の話ですが)なら風邪をひいても何か精のつくものを食べて、ビールをギューッと飲んだ後で、服、帽子、靴下等々をいっぱい着込んで、その格好で重ねた布団の中で頭まですっぽり入って一寝入り。大汗をかいて目が覚めたら体を拭いて、楽なものに着替えて一晩寝る、、というやりかたで治していたけど、もうそういう無茶も出来ない年齢です。お医者さんもそういう無茶はやめましょうと言っていました(笑)

 

力仕事もなく、暑さ寒さの中を歩き回ることもなく、部屋で座ってするタンカ絵師の仕事は少しぐらい体調が悪くてもできます。

座り続けて腰が痛い、、、とか、目が疲れた、、ということ以外は肉体的には楽な仕事です。

が、風邪をひいてしまうとやはり仕事に差し支えます。

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日本語は難しい
ブログテーマの前ふりをしておきながらブログの更新が滞ってました。

今住んでいるところは住宅地から山の手に少し入ったところで、うちより先には家は一軒のみ。あとはヤギ小屋とか、野ざらしの養蜂所があるくらい。インターネット接続の末端といったところです。

なのでもともとインターネットは遅かったのだけれど、最近それに輪をかけて遅くなり、ここ数日は接続すらできなくなっていました。

接続がなくなって数日しても回復する兆しがないので、プロバイダーに電話。スペインでは珍しくすぐに来てくれるとのこと。

色々と調べてもらった結果、うちの門の前まではちゃんとネットにつながっていて結構な速度もある、と。問題は門から家の中にきているケーブル、それを交換するようにと親切に新しいケーブルを何メートルもくれる。

でもその交換すべきケーブルは地面に埋もれていて、そのケーブルが通るパイプもどこか中の方で詰まっているらしく、ケーブルを引っ張ってもビクともしないので、せっかく来てくれた業者さんも俺にはお手上げ!という感じで新しいケーブルを置いて帰っていってしまいました。

一応ネットには繋がるようにしてくれたものの、、、遅い。

昔のネパールのインターネットカフェみたい。
ワンクリックごとに持参の本を読んで表示待ち。またクリックして読書、、、というような。

ま、そういう訳でブログの更新ができなかったという訳です。


さて今回は、前回”前ふり”までしたにも関わらず別件。
以前からお伝えしている21尊ターラの図像付経本についてです。

日本語、英語、フランス語で制作予定のこの冊子、なかなか先に進まないのでまずは日本語版の制作に集中することにしました。

何か新しいことをやろうとした時に障害が起きる場合は”もう一度よく考えた方がいいよ”という兆し、ということを聞きます。
が、それとは逆に今からやろうとしていることが素晴らしいことであるが故に何らかの障害が起きる、、とも言うので、今回の冊子制作は後者であると信じて前進。

それでなくとも慣れない作業や知らないことが多い本の制作。日本語版となると身近にアドバイスをもらえる人もいない中奮闘しています。

文章も少なく、ページ数も大したことない小冊子をつくるのでさえこんなに大変なのか!と実感。
特に日本語版は一番大変なのではないかと思います。
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タンカ絵師と健康(前ふり)
今日は買い出しの日です。
今お世話になっている仏教センターの買い出しでオーガニック市場に来ました。
 

 

 
これから夏に向けてどんどん暑くなるので、今が一番気持ちいい季節かもしれません。特に午前中は人も車も少なくて気持ちいいです。


そんないい季節のスペイン・アンダルシア地方ですが、ここ数日は久々に風邪で寝込んでました。
寝不足続きなところに深夜撮影会なんてやったからかも。
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深夜撮影会
毎朝6時からは読経と瞑想の時間。

小さな仏間の入り口には2009年に制作したヴァジュラ・キラヤのタンカが額に入れて飾ってある。

普段描いているタンカと違って、このタンカの支持体は日本の絵絹。

白土なんかを織目に塗りこんで滑らかになめしたタンカのキャンバスに比べて、絵絹は縦横の絹糸がそのままで凸凹、、、に僕には感じられる。絹の準備の仕方が間違っているだけかも。

タンカのキャンバスに慣れてしまっているので、細かい描写をする時は筆が未舗装の道路を走る自転車みたいにガタガタと。
ゆっくりと筆を進ませないと細い線は途切れてしまう。
 

 
髑髏のひび割れ部分みたいな感じで、下地に何か色が塗っていればまだ大丈夫。
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